2023/05/24

東北大学公共政策大学院の学生達が富岡町・大熊町で合宿 復興まちづくりを現地で学びました

5月20日(土)・21日(日)の2日間、東北大学公共政策大学院の学生達が、授業「公共政策ワークショップI-D」のフィールドワークのため、富岡町と大熊町で合宿を行いました。

みんなで仏浜海岸でパシャリ

この授業は東北大学公共政策大学院の看板授業のひとつ。

富岡町と大熊町をフィールドとして、10名の学生が力を合わせて「福島原子力災害夜災地の長期的復興・まちづくり」について、1年間かけて政策提言をまとめ上げます。

“現場主義”を大切にし、被災地を自分の目で見て、災者や住民の生の声を直接聞きながら、福島の問題を“自分事”化することが最初のステップ。

そして、その中から課題を探し出し、批判や検証といった過去への視点だけなく、未来に向かって、両町の復興を一歩でも先に進める現実的な政策を学生たちで考えます。

2日目の5月21日(日)は、富岡町を巡っていただきましたので、さっそくレポートしたいと思います!

8:50~9:00ふたばいんふぉ

まずは、双葉郡の総合インフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」にて、これからの予定をみんなで確認します。

今日はどんな体験ができるのか、学生たちも私たちとみプラスタッフもワクワク♪

9:50~10:30 とみおかワインドメーヌ

とみおかワインドメーヌ」で活躍中の、富岡町地域おこし協力隊 細川順一郎さんからお話をうかがいました。

ぶどう畑は、海が見える丘の上という絶好のロケーションにあります。

畑に広がるぶどうの葉の緑と、海と空の青。学生たちからは「すごくキレイ」という声が上がりました。

ワインを核とした新たなまちづくりに挑戦している細川さんの話を聞き、明るい町の未来とワインの可能性を感じたのではないでしょうか。

11:00~11:15富岡漁港周辺

続いて、富岡漁港周辺を視察しました。

富岡漁港は津波で損壊し、2019年に再開。新しく堤防もつくられ、現在は港周辺や富岡駅周辺をどう発展させていくか、町民みんなで考えるワークショップなども開催されています。

今の富岡漁港周辺を見た学生が、どんなまちづくりのアイディアを出してくれるか、楽しみです。

再びふたばいんふぉへ

お昼休憩のあと、ふたばいんふぉにて平山 勉さんから震災後12年の町の歩みをお話しいただきました。

平山さんは、2009年に富岡町にUターン。震災後は民間団体「双葉郡未来会議」を立ち上げ、住民同士の繋がりの場・情報共有の場づくりをしています。

富岡町の復興に尽力してきた平山さんから、12年間の町の移り変わりと現状を直接聞けるという、とても貴重な機会。学生たちはしっかり耳を傾け、頷きながらメモをとり、お話をしっかりと胸に刻み込んだ様子でした。

そして、とみおかプラス事務局長の香中 峰秋も登場。

香中は2022年に事務局長に就任。それ以前は県外で暮らしていたので、町の外も中も知っている香中ならではの視点からお話をさせていただきました。

われわれ、とみおかプラスが考える“まちづくり”を実践していくためには、若い人たちの力が欠かせません。学生の皆さんの真摯な眼差しを受け、とても心強く感じました。

これからもぜひ一緒に、富岡町の未来について考えていきたいです!


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