2020/08/13
ツツジ里親事業実績【夜ノ森のつつじ里親さんの元へ】第1回ワークショップ開催しました!【富岡町ツツジ再生・再植樹プロジェクト】
富岡町ツツジ再生プロジェクト、第1回のワークショップを、8月12日に開催しました。この日は、16人の里親希望の方が参加。
皆さん、それぞれの思いを胸に、興味津々の様子でワークショップに参加しました。
最初に、富岡町ツツジ再生プロジェクトを主催する、NPO法人元気になろう福島(以下、元気になろう福島)から、プロジェクトの趣旨とスケジュールの説明がありました。
このプロジェクトは、今回サポートいただく、須賀川市の大桑原つつじ園の渡辺優翔さんの、「ツツジを通じて福島の活性化に関わりたい」という思いから始まりました。
渡辺さんの思いを受けた、元気になろう福島スタッフは、富岡町の花であるツツジの再生に関わってもらうことを提案。2020年3月に、夜ノ森駅周辺の避難指示が一部解除されたことで、夜ノ森駅ホームのツツジも再生に向かっている時期であることも重なった今年、富岡町、とみおかプラスの協力で、プロジェクトスタートとなりました。
ツツジはほかの樹木と違い、育成に時間がかかるため、今年度は挿し木から苗に育成し、苗をポットに植えるところまでを目標とします。その苗をまた1年育成し、町内に植えられるようになるのは、2022年の春を予定しています。
ツツジの育成に関しては、優翔さんの父で、現在大桑原つつじ園の当主の渡辺久記さんから丁寧なレクチャーがありました。
6月中旬に、富岡町立第二中学校の庭で剪定したツツジの挿し木は、大桑原つつじ園で育てられ、鉢に植えられました。
今回はまず、葉や花ではなく、「根っこ」を育てることから始めるそうです。
・1日3回、霧吹きで「葉っぱ」に水やりをすること(葉っぱから土に落ちる水で根を育てます)
・直射日光や雨が直接当たらない場所で育成すること(葉っぱや土を乾燥させないため)
・週に1回、光合成を促す「光合菌」を、水と一緒に与えること
など、実際の挿し木を前に、丁寧に説明していただく中で、「ツツジは一つとして同じ育ち方はしないので、子どもを育てるような気持ちで接してほしい」という言葉は印象的でした。
とはいえ、挿し木から苗に育てるのはなかなか難しく、半分~2割ほどが根を張れば上出来、とのこと。「もし全部きちんと育ったら、スカウトしに行きますよ!」という渡辺さんの言葉に、会場の里親さんたちはほっとした様子で大いに和みました。
実際に町内でツツジやほかの植物や野菜を育てている人から、初めて育てる人、避難先に持ち帰って育てる人と、ツツジたちはそれぞれの場所で育っていくことになります。
ワークショップの最後に、里親の皆さんに渡辺さん親子から直接ツツジの挿し木が渡され、皆さん大事そうに持ち帰りました。
今回、ツツジの里親になってくださった方は、28人。次回、10月1日のワークショップでは、持ち帰ったツツジをまた持ち寄り、挿し木の様子を確認したり、消毒や肥料をやったりと、育成の進捗を確認しあう時間となる予定です。
ワークショップには、里親でない方もご参加いただけます。
開催概要は、追ってホームページやSNSでお知らせしますので、気になった方はぜひ参加してみてくださいね。
▽富岡町ツツジ再生プロジェクト フェイスブックページ
https://www.facebook.com/tomioka.tsutsuji/
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